――イメージをカタチに(・Image)――
index(索引)<concept(概念)<日誌<2011-1201-1 市
中世の画家、フェルメールとレンブラント。 この両者は対照的だ。 例えば、その「光」の扱いはどうだろう。 フェルメールのそれは、外へ出ている。 精神というのが、 明るい、外へ出ている姿で描かれている。 自分の内面世界というのが、 外に向って開いていて、 すでに出ているのである。 明るい陽光には何の屈託もなく、 それを通して主人公は、 世界のすべての人々と繋(つな)がっている。 この光は、人々を繋ぐ「キズナ」なのである。 自己の精神というのが、 この光を通して、外の世界と繋がっているのである。 太陽が映し照らし出した、すべての人々と。 「外へ出ている」とは、 このような精神のあり方を意味している。 それが、みずみずしく、実に生きいきした、 セクシーな姿で表現されている。 まるで何か新しい、 時代の変化を予感させるような、 そんな描き方である。 |