――イメージをカタチに(・Image)――
index(索引)<concept(概念)<ルネサンスへ<2012-0721-1 市
何と可愛いのだろう。 こんなにも美しい人のためなら、 何だって出来る。 その口元、目の光、ふくよかな頬や、 優しげなまなざし……。 じっと見つめているだけで、 脳ミソがおかしくなりそうだ。 彼女の、このような仕草や表情、 目の動きといったものは、 ほんの一瞬の、瞬きするほどの瞬間である。 だれもが、そうなのである。 普通、こうした場面は気付かないか、 それとも、何かを感じたとしても、 すぐに忘れてしまうのである。 そのような忘却のかなたにある記憶を、 まさに、その瞬間をカメラマンは見逃さない。 とらえて離さない、というよりも、 それが「生きがい」なのである。 その意味で、変質的マニアである。 それはきっと、禁断の「神々の世界」である。 暗闇の中を、手さぐりで探して止まないもの。 自らの生命のすべてを、賭してもなお、 求めずにいられないものなのである。 |