――イメージをカタチに(・Image)――
index(索引)concept(概念)ルネサンスへ2013-1029-1



光の中、コダマ。



満月の夜の薄明かり。
まるで夢の中の、偽りの世界のような、
もうろうとした、けじめのない世界。

夜空にまたたく星々の輝きや、
朝日の逆光の中のまぶしさや、
長いトンネルの出口に見える光の世界。
あるいは、ダイヤモンドや黄金の不思議な輝き。

そうした場面に出合った時のボクは、
我を忘れて見入ってしまう。
というより、光の中に吸い込まれゆく。
訳もわからず、立ちすくんで、
我を忘れてしまう。

そうした光の中に、何か、自分にとって、
とっても大切な忘れ物を見ている、
そんな気がしてくる。
だれが何と言おうと、
世界中のすべての人間が反対しようとも、
どうしょうもないのである。
それが僕のハダカの姿のように、
思えて来るのである。

これは、いったい、
どうしたというのだろう?

このようなマブしさは、光というのが、
ボクの心の中を照らして、反射して、
現実の、外の世界に押し出したものだ。
自分の心の中が、
外に出て、映っているのである。
心の中で、何かがコダマして、
反射して映しだしたのだ。

                    続く。



index(索引)concept(概念)ルネサンスへ 

  市 ・Image。