――イメージをカタチに(・Image)――
index(索引)<concept(概念)<ルネサンスへ<2013-1225-1 市市民センタ―
これは、神々の世界だ。 白くぼやけてあふれ出た、 光の中から人影が映し出される。 人影というものが、 光の中へと吸い込まれてゆく。 ここは、現実と空想の世界の境界線上にある、 空間の裂け目なのである。 だから、いつもおぼろげにかすんで見えて、 カゲロウのように、 ゆらゆらと、ゆらめいているのである。 そうした光の中は、 未知の異次元の世界への出入り口なのである。 まばゆい光の中で、人の影というのが、 そのシルエットだけが浮かんできて、 その中の、色とか模様がうすぼんやりと消えて、 見えなくなっている。 がしかし、それでちょうどよいのである。 それが、どこのだれなのかというのは、 どうでもよいことなのだ。 それは始めから、意味のないことだったのだ。 |