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index(索引)concept(概念)ルネサンスへ2013-1226-2   市市民センタ―


「クリスマスツリー」
2、「夢」。



モミの木の中の、奥から外に向かってゆくほどに、
闇から光となって、鮮やかな色となって、あらわになる。
自己の内面というのが、
外に向かって、鮮やかに映し出される。
だからこれは、目覚(めざ)めであり、自己表明であり、
そして自分自身というものを、
ありのまま、素肌のままで映し出す情景でもある。

そして、この自己というものの、
何とむじゃきで愛らしく、にぎやかなことか。
やかましいというのではなくて、
早春の小鳥のさえずりのような、そんなにぎやかさなのだ。
たのしくて、うれしくて仕方がない、
そうしたカワイく愛らしい騒々しさなのだ。
生まれたばかりの、今にも壊れてしまいそうな、
そんな弱々しいが、楽しくむじゃきな、
愛らしさなのである。

髭のサンタや、鈴、プレゼントの箱、丸い玉、
それにリボンや靴下、そして天使。
いろんな形や色やしぐさ。そして、
いろんな限りなく、果てしない夢や希望を乗せて。
数えきれない無限の可能性や、
自己の理由を、周りに解き放っている。
そして、その頂上にあるのが星である。

それにしても、
この星は、いったい何なのだろう?
…、この情景というのが、夜だということか。
そうだ、たしかにそうだ。
見果てぬ夢とは、そうしたものだ。
夢は、自分の心の中にだけ存在する。
けっして誰にもゆずれない、
自分の心の中にのみ、本当の夢がある。



モミの木の中央部拡大。中から外に向かって、明るさが色となって広がる。

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