――イメージをカタチに――
index(索引)<concept(概念)<ルネサンスへ<2013-1011-1
異物、活かされない人。
私たちは、自分とは別の、 だれか他人の意志によって生きている。 もちろんそうしたことは、通常、 だれにも意識されない。 それが意識されるということは、 自分を他人のように見ているのである。 このような人間は、 社会にとっての異物であり、 よそ者である。このような人間は、 社会の中で生きているにもかかわらず、 心は、社会の外で生きている。 自立(自閉)し独立(孤立)した、 自己の精神の世界を所有し、 それを、生きているのである。 だからそれは、社会にとっての異物なのである。 敵なのである。社会を破壊する恐れがあるのである。 現在の日本社会を支配しているのは、 個人の未熟、むしろ、個人の自立を制約し、 圧迫するものとして成り立っている。 だから、差別の意識はなくてはならない、 必須のものとなっている。 法律、しきたり、信仰などは、 自分とは別のだれかの意志によって定められ、 それが固定化したものである。 だから、社会における自分とは、 自分とは別の者の意志によって考え出され、 動かされているのである。 |