index(索引)<ルネサンスへ<2013-1107-1 自意識。
① 盲目。
権威に対する盲目的従順性。 これを、日本的情緒でもって表現すると、コネと談合である。 コネと談合こそが、日本社会の唯一の基本原理である。 この原理からの逸脱は、反社会的行為とみなされる。 また、この原理と異なる原理の持ち込みは、 けっして許されない。いまある現実と社会の成り立ち、 そして、その根底を揺るがすことになりかねないからである。 それはまた、自分自身が否定されるということでもある。 自分の存在の理由が、消えてなくなるということである。 日本社会の存立基盤が破壊されるのである。 だから、けっして許されないのである。 権威というのは、 自分の中に他人の「考え」を持ち込んで、 それを、自分のものと勘違いしている状態である。 そのほうがラクで簡単だから。それに安全で安心でもある。 なにも思い悩むこともなく、自分自身が苦しまなくてすむから。 そうした自分を支えてくれるのは、仲間であり、 同僚であり、自分たちの集団である。 他力本願と他人依存、自己放棄こそが、 日本的幸福に至る道であり、 集団的協調性と盲目的従順性こそが、 日本的「和」の世界なのである。 それは、自閉的で隔離され、孤立した、 閉じたシステムの、自己完結型の社会であって、 まさに、島のオキテなのであって、 こうした社会が成り立ち、継続していくためには、 常に、自分のなかで、自分と異なるものを生み出し、 そして、それをまた、排除し続けなければならない。 排除し続けること自体が、日本というシステムの推進力なのである。 |