index(索引)<ルネサンスへ<2013-1107-2
自意識。
② 異なるもの。
異なるものとは、この社会にとっては、作りだされるものであって、 本来、もともとないものである。本来ないものを、ないしは、 そうでないものを、異なるものとしてでっちあげるのである。 それは意図的に作りだされたもの、ねつ造されたものである。 この「排除」こそが、イヤ、もっと正確にいうと、なにかを、 なんでもよいから、なにかを排除しているのだという、 その「行為」そのもが、この社会にとっての不可欠の、 生理作用なのである。それが、この閉じたシステムが維持継続される、 原動力と存在の根拠となっているのである。 それこそが、つまり、「差別と排除」こそが、 こうした社会にとっての、活力と生命力の源であり、 そしてまた、それが、自分たちにとっての、 存在の根拠、必然性となっているのである。 それが、この社会に属する人たち、すべてにとっての、 アイデンティティーであり、自意識となっている。 自己の、存在の理由となっているのである。 |