index(索引)<ルネサンスへ<2013-1107-2 自意識。
④ 衝動。
もしも世の中から、こうした「理由」がなくなれば、 世の中がおかしくなってしまう。現在の日本のように。 カタチだけがあって、中身が何一つ変わることのない、 まるで夢の中を生きているような、 なにもかもがあいまいで、ぼんやりしていて、 はっきりしない、わけのわからない世界になってしまう。 人間本来が持つ、本能的な情熱や衝動が忘れられて、 平等という名の、嫉妬(しっと)とねたみの世界が広がる。 そして、自由という名の、無責任がはびこる。 そしてまた、こうした、ねたみと無責任を集めた人間が、 社会からもてはやされる。社会全体に活気と生命力が失われていく。 社会の存在理由そのものが、見失われ、忘れられていく。 だから、そうした意味で、 「差別」は必要なことのように思えて来るのである。 それは、こうしたシステムを固定化するため、 というよりも、反対に破壊するものとして。 目標を設定し、それを解決して、そして越えて、 さらに、新たな目標へと向かうために。 社会の上下関係と、システムの硬直性を打破する要因として。 やむにやまれぬ、腹に据えかねる、衝動として存在するために。 自らが、自由であらんとする本能、ないし本性として生きていくために。 「差別」が、まさにそのキッカケと、衝動の源となっているように、 思えて来るのである。 |