index(索引)ルネサンスへ2014-1101-a 日本的なもの。


① 物だけ入る。


日本は島国である。つまり、
周りを海が取り囲んでいて、文化というのが、
外から直接に伝わることがなかったのである。
海が、異民族とそのシステムの、
直接的で大規模な侵攻をはばんでいるのである。
大陸からの衝撃と強制力が、直接の、
物理的強制として作用することがなかったのである。
だから大陸との関係、すなわち、
日本にとって見れば、世界との関係は間接的である。
日本は自分以外の世界と、直接かかわることなく、
間接的に交流してきたのである。

文化と技術を見ると、
それは、自らの、内発的とか内在的というよりも、
むしろ、外的なものである。それは、
そと(外)から持って来られたものである。

そして、異民族と共にというよりも、
主に、物だけが海を渡って入って来たのである。
人といっしょにではなくて、物だけが入ってくる。
それは貿易として入って来たのであって、
異民族による強圧的な軍事侵攻の結果として、
植民と、その統治システムのオマケ、延長として、
入ってきたのではないのである。
(こうした、日本史における唯一の例外が、
戦後のアメリカによる、異質な新統治システムの移植である)

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