index(索引)<ルネサンスへ<2013-1115-1 「かすみ」と「ぼやける」。
①輪郭。
霞(かす)むと、色があいまいになって、 薄くなって消えて行くが、 輪郭(りんかく)は、そのまま残る。 むしろ、輪郭の内部がうす暗くなって、 見えにくくなる。 ぼやけると、輪郭が広がり消えていって、 周りに溶け込んでいく。輪郭が消えて、 色と明暗だけが周りに広がっていく。 輪郭とは境界線であり、 自己と他者を隔(へだ)てる線であり、 夢の世界、潜在意識の世界、 記憶の世界である。 そして、幻(まぼろし)もまた、 ある意味で記憶の世界である。 |