――イメージをカタチに(・Image)――
index(索引)concept(概念)ルネサンスへ2014-1123 宿命-5。

 5、暗示。


ものの姿、形が変わって見えてくるのではない。
見えるカタチはそのままなのであるが、
それがなにかの偶然の重なりで、なにか、
とんでもないものを象徴し暗示しているように、
思えてくるのである。自分をとらえて離さないのである。
予感や印象、
何かへと導く指標のように見えてくるのである。
本来、偶然のはずみのかさなりに過ぎないものが、
運命的な必然のように思えてくるのである。

それは、いいかえれば、自分自身の情緒の世界、
心のありさまを見ているといえる。
そして、それが何かと問われても、
本人自身がわかるはずもなく、その何かを求め、
願い、あこがれ、祈(いの)り続けているのである

まことに、たわいもなく、
疲れるだけの話ではあるが、そうしたことは、
人間にとって仕方のないことではないか。
まことにいた仕方なく、
どうにもならないことなのである。

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