ルネサンスへ<2014-1212 わがまま。( 市)
いまだ何かの、考えまで達することのない、 感覚的なわがまま。それは肉体の感覚である。 意識するとか考える以前の、肉体が直接に感じる感覚である。 それは、自分が経験した記憶の中にある感覚かも知れないし、 あるいは、自分が経験したことのない、祖先の記憶としての、 生まれたままの自分に、もともとあった感覚なのかも知れない。 要は、そうした区別すらもあいまいな、 本能的で直感的な「わがまま」という意味である。 自己意識というのが有るのか、無いのかもわからない。 あったとしても、それが意識されないような、 けじめのない、はっきりしない意識である。 自分と外の世界が区別されないような、 そんな、あいまいでぼんやりした世界である。 自分と外の世界が一体となったような、 そんな、直感的な世界である。 戻る。 続く。 |