ルネサンスへ<2014-1212 わがまま。(  市)



A感覚。

そこでは、いまだ自分と他人とが、
はっきりと区別されてはいない。
それは、相手がいるのかいないのか、
わからないような、そんなはっきりしない、
いわば、自分自身の感覚にたいする、感情でもある。
だから、どこか夢の世界のようでもある。
意識もせず、考えもせず、相手もなしに一人で、
泣いたり笑ったりしているのだから。

だからまたそれは、
感情というよりも、情緒のようでもあるし、
意識から切り離された、感覚に対する感覚のようでもある。
つまり、意識とは別の肉体の感覚とでもいうべきものである。

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