ルネサンスへ<2015-0102 正義。(  市)



② 否定。

それは、日本という社会システムの断固とした、
ゆるぎない決意と、その意思の表明であって、
このシステムが必然的にもたらす強制力であって、
自己保存の絶対的原理であり、要請なのである。

これこそが、日本社会を成り立たせている、
根本原理であって、日本のすべての秩序の、
無言で無意識の合意事項なのである。
オキテ(掟)なのである。

個人の自立と、その精神の自由へのめざめこそが、
現在の日本社会にとっての、
真の障壁、限界となっているのである。
しかしまた、そうした自己否定なしに、
真の再生はありえないのである。
今いるところから出て行かずして、
新たな世界は見えないのである。
今あるものを捨てずして、
新たな創造はなしえないのである。

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