ルネサンスへ<2015-0117 衝動。(  市)



③ リズム。


それは、目に見えないものであるが、
感覚的に、それと感じることができるものである。
オキテ(掟)、シキタリ、習慣、風俗、法律、
社会システムなどが、それである。

そして、より本質的には、
それらの中を一貫して底流する意志のようなもので、
その指向する方向や、秩序や合理性の、
内的必然性といったものである。

暮らしや、考え方や、行動する人間の、
様々なすべての場面で、
それらがどこかで同じものとして、
共通するものとして、感じられて来るし、
迫(せま)ってくるのである。

その精神のあり方や、揺れ動く心のありさま。
そうした、心の持ち方や移ろいといったものが、
感じられてくるのである。
その感覚や感受性の特殊な傾向といったものが、
それを見る者をして、つたわってくるのである。
響きだし、共鳴し、そしてコダマするのである。
それは、自分自身のリズムであり、調和であり、
そしてまた、他者との精神の交流の証明である。


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