ルネサンスへ<2015-0123 映し出される「情緒」、(  市)



③ 四季。

しかし、このような変化そのものがない場所、
ないし、場面では、それを感じることがない。それは、
昼と夜、そして四季が織りなす世界なのである。
四季のないところで、四季を見ることはないのである。
変化とは、変化のあるところにしか見られないのである。
そして、それは同時にそのまま、
心の、連続する変化とリズム、バランスとなっている。
感情や感受性、生理的傾向となっているのである。

こうした情緒は、
このような環境のなかで生じてくるもので、
そして、このような傾向がまた、
きわめて日本的なのである。日本の国土と地形、
風土の中で始めて映し出される特徴であって、
それがまた、日本的な情緒と深くかかわっているので
ある

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