(  市)ルネサンスへ<2015-0206-b-2 感じるもの、



② 感覚が求めるもの。

人間は、自分にとって興味のあるものだけを、
外の世界に見ている。
見ているものもそうだし、見え方もそうである。
だから、そうした意味で、外の現実の自然というのは、
自己の精神を反映したものである。

自己の精神の表現とも言える。
人間は自分にとって必要なものだけを、
見ようとし、感じとろうとするからである。
これは、自然がそのように見せているのではない。
人間が、そのように見ているのである。

人は自分とかかわりのあるもの、あるいは、
見えるものしか見ない。
自分の感覚で感じとることができるものしか、
感じるということがないのである。
そして、この感覚とは、
人間が生きてゆくための必要から生まれ、
そして、形成されてきたものなのである。

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