( 市)ルネサンスへ<2015-0306 同一性、
6:原理。
それをたとえるならば、万華鏡(ホロスコープ)である それは、それを見る位置と角度、あるいは、 その場面や状況に応じて、そのカタチというのが、 様々に、無限に変化する。 一見、それらの間には、何のつながりも共通性も ないように見えるのであるが、よく見るとそうではなくて、 ある種の規則性と一貫性がみられる。 自己の秩序に対して首尾一貫しているのである。 模様といったものが、どのように無限に変化していっても、 模様そのものに、ある種の規則性と、共通の秩序があって、 それの変化の仕方にも、共通の一貫性のようなものが 認められるのである。つまり、「変化する秩序」とでも いったものが、共通の原理によって動いているのである。 形式が変わっても、原理が変わらない。 様々に変化する、異なる形式といったものが、 同一の原理によって定められ、規制されている。 そして、それらの内実となっている、 規則や秩序、変化の仕方のあり様に、 連続性と共通性が見られるのである。 同一の合理性の下に変化しているのである。 様々な形式の相異にもかかわらずである。 同一の原理から始まって、それが様々な 異なる形式を作りだしているのである。 まさに、こうしたことが文明のシステム、 文明の様式といったものではないだろうか。 しかし、この原理といったものは、 いったいどこから生じて来ているのだろうか? それはもちろん、風土である。それが生まれ、 形成されてきた風土との関係性のなかで、 見ることができるのである。 戻る。 お終い。 |