(  市)ルネサンスへ<2015-0410 日本列島、



4:切断。



先の大戦では、自分の都合だけで戦争を始めておいて、
あれだけ多くの他人の国を荒らし回って、
迷惑をかけまくっておきながら、海を渡って、
日本へ帰ってくると、だれもとがめられない。
とがめる人もいない。だれもが、みんながそうだから。
だんまりと、知らぬ顔を通すことができるのである。
だれも追いかけて来ないし、仕返しと報復にくることもない。
したくても出来ないのである。海が、それを切断し、
さえぎってくれるのである。

これが、ユーラシア大陸のなかの小国であれば、
そんな境界線は、どこにも存在しない。
仕返しと報復はやりたい放題だし、どんなことでもする。
それを抑制するものは、なにもない。それどころか、
残酷であるほど、それは見せしめにもなるし、
もっとも効果的な抑止力でもあるのである。
だからなんでもする。どんなことでもする。
島国日本では、想像できない世界なのである。
それはちょうど、終戦直前の満州での、
在留邦人引揚げの惨状に、それを見ることが出来る。

 戻る。             お終い。


ルネサンスへ