( 市)ルネサンスへ<2015-0410 日本列島、
3:部外者。
日本にとって世界とは、ユーラシア大陸のことであり、 世界のはずれの行き止まり(半島)の、 海をへだてた、離れ島(日本)であって、そこから先は何もない。 だからこそ、日本はずっと平和であり続けたのである。 侵略する側には、何のメリットも無かったのである。 だからこそ、日本は、日本であり続けたのである。 世界の部外者、第三者として。海という、 物理的障壁の、外の世界の住人として、 傍観し続けることができたのである。 ヨーロッパとユーラシア大陸は、日本にとっては他者の世界である それは日本人からすると、どこかよその、 外の世界の出来事であり続けたのである。 しかし、それは同時に、イヤでも、自分自身を意識し、 かえりみる場面でもあり続けたのである。 外の世界に反射して映しだされる、自分自身の、 心の中を見ていたのである。それは、いわば、 自分自身の鏡(カガミ)の中の世界でもあったのである。 |