(  市)ルネサンスへ<2015-0501-b ぼやける、



7:やらせの世界。


それは、女性の顔の化粧にもよく表れている。
女性の顔の化粧といったものが、だれもかもがみな、
同じ顔に見えてくるのである。個性が消失しているのである。
それは、化粧品メーカーが作り出した顔なのである。
同じ顔、つまり、これは人型ロボットの世界なのである。

化粧だけではない。顔の表情や感情といったもの、
心の中までが、規格化され、形式化している。
学校とテレビとマスコミが結託して、
大衆をそのように導いてきたのである。
人間の考え方、感じ方、感情といったものまでが、
支配され、誘導され、型にはめられてきたのである。
もちろんそれは、どの時代、どの社会でもそうなのであるが・・・。

偉い人が導いているのだから、
それが正しいはずだと、思い込むとすれば、
その時点で、それは正しくないのである。
なぜなら、成否の判断は、自分自身が決めることだからである。

このような自意識、判断の主体といったものが、
日本社会では無視され続けてきた。というよりも、
なにか悪いことのように排除され、ないがしろにされ、
隔離され続けている。社会の部外者、よそ者となっている。

だから、自己意識というものが、非常にあいまいで、
不明瞭なのである。そして、それに応じて、
わがまま、気まぐれ、自分勝手といったものが、
無制限に放置される。なにかそれが自由であるかのように、
思われてもいるし、思わされてもいる。つまり、
非常に管理しやすい世界なのである。

 戻る。                お終い。


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