(  市)ルネサンスへ<2015-0731-aa1 衝動



示標(ターゲット)。


昼間、太陽の光の下で目を閉じていると、
まぶしくていられない。意識は眠ろうとしているのに、
視覚神経が活発に反応して、眠るのを許さず、
むしろ、目覚めて起きるようにと行動をうながす。

まぶしくて目を開けずにはいられない。
その直前、目の中で見えるのは、光と闇、
または、白と黒のマダラ模様となっていて、よく見ると、
イナズマのような不規則なキレツのようなものが、
あちこちに走っている。

それは、眼球の毛細血管の影響かも知れない。
いずれにしても、目を開けずにはいられず、
目を開けて初めて落ち着きと、安定と、
安らぎが感じられるようになる。要するに、
人間の目とカラダは、そのように出来ている、
ということである。


昼間の太陽の光というのは、人間にとってみると、
目を開いた状態、意識がさめた状態なのである。
肉体が生気を得て活動する場面なのである。内から外へ。
闇から光へ。内閉的な心の世界から現実の開いた世界へ。

なにかに向かって正面を見ている状態。裏ではなくて表の世界へ。
意識が眠りから覚めた状態。意識が孤独のカラを破って、
外の世界へ出た状態。内から外へ。停止から前進へ、
背面から正面へと向くのである。そうした、開放とめざめ、
指向する生への限りない衝動、示標となっている。
それがこの、昼の太陽の光なのである。

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