(  市)ルネサンスへ<2015-0731-b 続、アイドルの女、



1:純真。


まるで、表面を撫(ナ)でているだけの、
カタチだけの感覚的な存在。
内部に何も持たないし、隠さないし、隠す必要もない、
そもそも内部に何もない。いくらのぞき込んでも、
その中からは何も見えてこない。そもそも、
心の内面というのが非常に希薄で、有るのか無いのか
わからないのである。これでは、まるで幼児だ。
20代のカラダを持つ、5歳前後の幼児だ。

そうした内面といったもの、本来、自分の下にあるはずの、
自己の精神、自己意識といったものが、あってはならないもの、
ただジャマなだけであり、みんなから嫌われるだけなのである。
そんなものは無いほうが誰からもわかりやすいし、
周りから嫌がられたり、のけ者にされる心配もせずにすむのである。
そのほうがラクだし、気持ちが良いし、
すんなりと集団の中に溶け込めるのである。

だから、心の中がそのまま見えている、そう思えてくるのである。
精神の、外面と内面の仕切りといったものがなく、透明なのである。
だから、それを知らないで見ると、とっても不思議な顔だし、
なにかしら違和感を感じるし、不可解で不思議な、
まるで異星人を見るような、別世界の住人のように
思えてくるのである。そういう顔つき、顔の表情に見えるのである。

 戻る。              続く。
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