(  市)ルネサンスへ<2015-0807-b-0814 夢の中、



4:立入禁止。


テレビや新聞、いわゆるマスコミといったもの。つまり、
権威といったものが、まったくの偽善と化している。
権威は自分のすべてを食い尽くして、自殺してしまった。
残っているのは、もうろうとした、わけのわからない
ヌケガラだけである。

あらゆる内実と実体というものを欠いた、
このヌケガラだけで成り立つ世界。それだけで、
ゴハンが食べてゆける世界。内容といったものがなく、
形式だけが支配する世界。体裁と見てくれだけで、
ただたんに表面を撫(ナ)でるだけの、
外面だけで何もかもが評価され、識別され、
規格化されてしまう。感情や人格でさえそうである。

あるのは、個性を消失し、
ただたんに標準化・共通化された外形だけであり、
規格化され量産化された「見てくれ」だけである。
そしてその中身については、誰も、何も問わない。
不問である。不問でなければならない。
だれよりも、自分自身がそうだから。

そんな、わずらわしく、うっとうしいことには、
だれも立ち入らない。入ってはならないのである。
知る必要もないし、知ってはならないし、
知ることもできない。それは、それ以前に、
自分自身にないものなのである。
だから、、気づくこともないし、
気づくということ自体がおかしいのである。
それは、気づいてはならないことなのである。

 戻る。              続く。
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