(  市)ルネサンスへ<2015-1106 まやかし、



1:別の現実。


夢とか幻(マボロシ)は、目の中で現実にないものを見ている。
といっても、たしかに見ているのであって、
現実にないものが、あるものとして見えてくるのである。
現実にはない何かが、そのように見せているのである。
なにもわけがなくて、見えているというのではなくて、
なにか理由があるからこそ、見えないものが見えて来るのである。
現実にないものが、現実といったものを、現実とは別のものに見せている。

ないものが、何かあるように見えてくる。
現実にあるものが、それとは別のものとして見えてもくる。
あるいは現実そのものが、まるごとすべてが、
それとは何か別の世界のように見える。
現実といったものが、本来の現実とは別の世界、
異質な世界のように思えて来て、反対に、
夢とか幻が本当の現実のように思えてくる。
また、そのように見えてくるし、実際、そう見える。

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