(  市)ルネサンスへ<2015-1106 まやかし、



2:夢の現実。


夢と現実を取り違えて、
夢とまともな現実とを勘違いしてしまいそうになるのである。
自分の世界と、外の現実とのギャップが大き過ぎるのである。
ギャップとは、主観的な思い込みではなくて、
自分の現実の存在がそうなのである。自分の現実というのが、
自分の本心とは、あまりにかけ離れているのである。
自分でも、自分が手の届かないところにいるのである。

自分というのが、どこかで切断されていて、
自分を確かめられなくなっている。自分がだれかわからなくなっている。
自分自身の一体性・同一性というのが、
どこかで切断され、破壊されている。

現実というのが、偽りと、まやかし、デッチあげのように思えてくる。
まさしくその通りで、現実からあらゆる理由が消え失せている。
形だけで内容がなく、コピーだけで実体がなく、
理屈だけで真実というのがない。なにもかもが「ヤラセ」ばかりで、
中身がカラッポで、しらじらしく、わざとらしい、外面を移ろうだけの、
幻の世界を漂っているように思えてくるのである。
やはり、自分自身というのが見失われている。
現実が、自分自身を見えなくしている。

 戻る。                  続く。

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