(  市)ルネサンスへ<2015-1106 まやかし、



3:カラッポの現実。


現実の世界に現れている、人間そのもの、人間が作りだしたもの。
人間の行動や会話、考え方にいたるまで。
そのすべて。そして、町や、家や、道路や、山や川。
さらにそれを動かしている社会システムに至るすべてが、
人間とは別の、だれか他者によって動かされている。
人間とは別の、原理と動機によって支配され秩序づけられている、
そう思えてならない。イヤ、そうであるとしか、言いようがない。
そう断言せざる得ないのである。
人間というのが、まるでロボットで、人間という外面だけがあって、
中身のないカラッポの、何かの「入れ物」のように見えてくる。

これは異次元の夢の世界で、
空想の中だけの非現実の世界に思えてくる。
この世界に生きる人々にとっては、個性というものがなく、
自分自身から発信するようなものは何も認められず、
すべては人間以外の他者、固定した常識と、
何も考える必要のない習慣、
条件反射と化した日常だけで成り立っている。

 戻る。                  続く。

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