(  市)ルネサンスへ<2015-1204 見えるもの。



8:正義。


例え無意識であっても、そうした意図がその根底にあって、
そこから思い込みや偏見が必要になってくるのである。
それは、そう思わなければならないし、
そう思わなければ生きて行けなくなっているのである。
それが、世の中の「仕組み」なのである。

世の中のシステム、オキテとか常識というものは、
それが成り立つためには、そうでないものを排除する必要があって、
そのためのオキテであり、それがオキテなのである。
つまり、排除の上に成り立つものが、オキテと常識なのである。
とすれば、これこそがまさに思い込みと偏見なのであって、
それが正に現実の世界であり、正義なのである。

そうした迷信と妄想の世界を私たちは生きているのである。
このような、自分自身にたいする理由付けと観念化こそが、
文明と歴史を生み出した要因ではないだろうか。

そしてそれが正しいかどうかは、どうでもよいことなのである。
それが正しいと思い込むこと自体が、それだけが大事なのである。
それが、その社会にとっての理由であり、正当性であり、
そしてまた、それだけが正義なのである。従って、それが、
収入と社会的地位が保障される、絶対的条件なのである。
そしてまた、その社会の前提条件となっているのである。

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