(  市)ルネサンスへ< 2016-0115 続、感覚。



1:バランス(調和)


感覚というのは、精神と現実の間にあって、それらが互いにいきかい、
そしてまた、それらを仲介する接点、いわば、それらの境界線上に
あるものである。自分と他人のあいだ、意識と自然の中間地帯を
その領域としている。そのどちらをも含むが、同時にその、
どちらでもない世界なのである。

このような感覚、感覚そのもの。感覚それ自身にとって、
気持ちよく感じよく、いわば、最良の状態とはいったい、
どのような状態なのだろう?それは感覚自身のなかに求めるしかない。

意識とか思考から解放されて、外的自然と一体となった状態。
感覚がそれだけで現実となった状態、感覚が外的自然と一体化した
状態である。つまり、俗に言うところの、情緒、情緒的特性といった
ものである。

そして、そうしたことは、肉体の「感覚」そのものの中に、
理由があるように思えてくる。感覚それ自身が、感覚のなかに快感や
安らぎ、そして調和と導きを感じているのである。だとすれば、それは、
感覚そのものの性質といったものである。

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