(  市)ルネサンスへ< 2016-0115 続、感覚。



2:最適化。


たとえば、カラダの筋肉は、まんべんなく、ムリなく、バランスよく
動かすことが気持ちよく感じられる。それは筋肉だけが知る肉体の
感覚である。例えば、体操がそうであり、水泳がそうである。

ムリのない適度の全身運動、それはカラダが求める最も気持ちの
良い動きであり、リズムなのである。カラダの筋肉は、そのように
発達してきたのであり、また、そうした方向性を始めから
仕組まれていて、条件づけられているのである。だから、
このような肉体の必然の方向性にそいかなった、
カラダの動かし方が最も気持ちよく感じられるのである。

それは本来、もっともあり得るべき、最適化され、標準化された
肉体のリズム、その動きといったもので、あるいは音色(ネイロ)とか、
昇って溶けてゆく、まばゆい光の中にいるようなものである。
どこか遠くで失われた、自己の記憶の世界を見ているのである。
それは、それとハッキリと自覚されることのない、肉体の記憶、
感覚の感覚、情緒といったものなのである。

 戻る。               続く。
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