( 市)ルネサンスへ<2016-0304ーb2
しろ色、~2。
雲の白色(シロイロ)、雪の白色、モヤとか霧の白色・・・・・・。 それらに共通するのは、「水」である。 それ以外にも、白い車、白い冷蔵庫、白い家・・・。 しかし、それらはすべて合成ペイントの色であって、 ここでは無視する。 その他 、白色の眩(マブ)しさというのもある。輝きもそうである。 太陽の色も白だ。赤ではない。その太陽の、直射日光の反射面、 ガラスや金属や、水面の反射する色も「白」だ。それは光かがやく まぶしさなのだ。 夜に見る街灯のまぶしさ。 暗いトンネルを出たときのまぶしさも白(シロ)だ。 それらに共通するのは、なにか届かない世界だということである。 現実の中に見えているのに、何か異質な、別の空間のように思えて くるということである。しかも、それがまぶしく、めまいがするというのは、 それが異なる世界への出入り口、ゲートのように思えてくるのでる。 空間が歪んで、軋(キシ)んで、裂けている。渦巻いて、 なにか模様が見える。まぶしいというのは、感覚的にも、生理的にも、 そうした何か非日常の場面、現実を透過して、限りなく接近して、 透(ス)けてしまった。そうした、現実の外の、向こう側をかいまみる 瞬間なのである。だから、なにか言い知れぬ異和感というか、 その瞬間、自分が見知らぬ別世界に迷い込んだような、 錯覚を覚えるのである。 戻る。 お終い。 |