(  市)ルネサンスへ<2016-0318 指向性、



~1:まだら模様。


なにも変わらず、なにも起こらず、混沌としていて、
ケジメのない、同じことが繰り返されるだけの、
気ままな偶然だけが支配する世界。時間と空間の概念がない、
いまだそれ以前のカオス(混沌)の世界である。

目覚めたままで目を閉じると、目の中に、白と暗い灰色の
マダラ模様が見える。常に変化の中にあって、現れては消える
幻(マボロシ)のような世界である。ただし、なんの形にもならない。
いつも揺れ動き、消えては現れる無意識の世界である。
だから、現実にある、何かのカタチにはならない。そしてそれが、
固定するということもない。いつも揺らめいでいて、現実との接点を
探し求めて、さ迷い続けている。いったいそれが何なのか、
自分でもわからないでいるのである。そうした閉じた心の中の、
得体の知れない正体不明の世界、そうした日々。

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