(  市)ルネサンスへ<2016-0429 風土、



~1:感情だけ。

気のおもむくまま、やりたい放題、好き勝手に生きる。
自由という名の自己責任も、リスクもいらない。
法律、約束事、ケジメなどといったことは、自分を縛りつけるもので
しかない。わずらわしく、うっとうしくて、自分を不自由にするだけだ。

その時々の、感情のおもむくままに、その場その時の雰囲気と感覚
だけで生きる。それが、自分にとって最もわかりやすいし、
自分に合ってるし、何も悩まないで済むし、そしてそれが、
まさに自分そのものだからである。自分のすべてであるし、
自分の根源でもあるし、自分以外の何ものでもないからである。
しかし、一人で生きて行くわけにはいかない。
感情も、情緒も、思いつきも、気まぐれも、集団としてのみんなと
いっしょにいてこそである。

理屈も、法律も、人格も要らない。そもそも、自分と他人の区別など
無いのである。感情と気まぐれだけで生きるとは、こういうことなので
ある。だからまた、自己意識というものも存在しない。存在のしようが
ない。このような感情だけの世界にあっては、自己意識などという
ものは、わずらわしく、うっとうしく、ただひたすらに災いのタネでしかない
のである。

 戻る。                            続く。

<ルネサンスへ