(  市)ルネサンスへ<2016-0610 ぼやける、



~1:「気配」。

「ぼやける」というのは、ものの輪郭線がぼんやりと消えていって、
ものの形と色が広がって、なじんでいって、背景のなかに溶けて消え
てゆく。そして形と色が無くなって、背景と同じ色となる。

それは主に目の水晶体(レンズ)の焦点距離の不一致が原因である。
それでも、目が何かを見ようとすると、見ているもの以外は、やはり
なにもしなくても、かすんで見えにくくなる。見る必要のないものは、
見えない方がよいのである、疲れるから。反対に、見たいもの、
見なければならないもの、見ようとするものは、よりハッキリと見えてくる。

そしてあるいは、たとえ見えていなくても、その場の感じとか雰囲気で、
それが見えていると思えてくることもある。直感とか第六感、ないし
本能、あるいは「気配」などといったものがそうである。
それは、神経過敏と思われるかも知れないが、だれだって、
自分に興味のあること、欠けている部分にについては、神経過敏に
なるし、そうした感じ方が、また、個性ともなっている。

 戻る。                          続く。

<ルネサンスへ