ルネサンスへ<2016-0708 信じるもの、



~1 現実。

「空想」といっても、具体的な現実からのイメージや感覚なしに空想自体
が不可能なのである。そしてまた、この空想自体も自分の中にある、思
考の様式(原理や必然性)に従って見ているのであって、その範囲内で
しか何も見ることも考えることも出来ないのである。

そして「思考」も、実際にはそれを司(つかさど)る頭脳のカタチや構造か
ら成り立っていて、それの条件や必然性に支配され、そしてその閉じた
囲いの中で機能しているのである。空想も、意識の仕方も、生理や感
覚の感じ方も、さらに好みや感性の傾向も、そして善悪の判断の仕方
もまたそうなのである。

さらにそれから生成されてきたところの、道徳のパターン、戒めや習慣など
がまたそうなのである。それは生存の仕方として受け継がれ、定まり、固
定してきた人間の文化の「型」でもある。例えば、人間の生存のための
食べ物の獲得の様式がそうである。願いや祈り、人間が欲するもの信じ
るものの多くが、まさにそこから来ていると思えるのである。

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