ルネサンスへ<2016-0708 信じるもの、



~2 特徴。

肉食か草食か、農耕か交易(商工業)か遊牧か、さらに同じ農耕でも
麦か米かイモかなどによって、文化や統治のシステム、そして宗教や信
仰の特徴に大きく影響し、またそれを制約する条件として作用し、規定
されているのを見ることが出来る。

もちろんそれと同じことが、気候や地理・地形についても言えるし、地政
学上からも制約され続ける歴史の特徴についてもいえるのである。

海の向こうの外の世界に対しては拒否的・排外的であっても、内に向
かっては、この島国日本の中においては非常に寛容かつ曖昧である。そうしたことが文化と歴史の特徴となっている。

日本人の、「いさぎよい」という気質もそうである。狭い閉じた世界での執拗と、白黒をはっきりさせるといった態度は、自他共に破滅的な結果をもたらすからである。だれもが相手に対して深く立ち入らず、心の中まで直接ふれるようなことはしない。

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