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幼馴染みがそうであり、職場の同僚がそうであり、町内の自治会がそうであり、近所の商店がそうであり、役所の担当がそうなのである。要するに、だれもかもが幼いころからの何らかの知り合いなのであって、ツテでありコネなのである。 つまり、何らかの「つながり」の上に成り立っている世界なのである。そして、こうしたことが自分の中の正義や道徳の根拠となっているのである。つまり、そうでない者は排除するのである。排除するしかなく、それ以外の生き方や方法というのを知らない世界を生きているのである。 そしてむしろ、それを「知らない」ということを、自分たち共通の自意識にしていて、そしてそれを自分たちの地位や名誉、そしてプライドとして生きているのである。だからまた、そうでない者は排除するしかないように出来ているのである。 これはシステムなのであって、この社会の絆(きずな)であり、そして原理なのである。それは20世紀の民族主義がそうである。そしてまた、現在の学歴主義や資格でもって他人をランク付けする傾向もそうである。男尊女卑もそうである。 |
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