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2、システム。

そして、こうしたことが自分の自意識の根底にあって、これがまた、自分と自分たちの信じるものの前提になっているのである。社会的団結と統合の基礎になっているのである。事実、20世紀以降の学校教育や企業の統治スタイルがそうだったのである。

要するに、異質な者、規格外の者は全力で排除し続けてきたし、そしてまた、そうした排除こそが学校と企業の存在理由であり続けたのである。付け加えると、警察組織自体がそうであり続けたし、それが警察の本来の目的であり続けたのである。

警察という組織の文化とその内部の不文律の慣行、そして定められた法律の解釈と執行方法がそうであり続けたのである。要するに警察の目的は社会の秩序と平和を守ることにあって、それを乱す規格外の者は許してはならない存在なのである。そしてこれが「システム」なのである。システムとは、多数者のための社会的合意の産物なのである。


戻る。                      続く。


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