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6、不自由。

そうすることで自分が生きて行けるのであるし、だからまた、そこから「出る」ということがなく、そしてまた、出て行くことが出来ないのである。そうである以上、そうした自分を脅かす者については、決して許すことが出来ないのである。

しかしまた、そうである限り、変化がなく、進歩も前進も後退もない、そうした死んでいるのか生きているのか、自分でも分からない世界なのである。自分で自分のことを何か決めるということがなく、与えられた目の前の事をするだけで、ただ流されるだけの存在なのである。

自由が消えて、自分で何も選ぶことができなくなる。自分の中で生きている目的も理由も見失われている。つまり、これが自由のない世界なのであって、進歩も後退もなくく、前も後ろもなく、明日も昨日も変わりのない世界。すなわち、歴史が存在しない世界なのである。


戻る。                      続く。


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