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人間が生きて行く上での気温や空気、それにニオイや湿度、風などといったもの。錯覚自体は、このような自分を取り囲む環境に対する、自分自身の感覚器官の傾向にも大いに関係している。 そしてこうしたことを人間の身体は、知らず知らずの内に選択していて、そして自分をコントロールしてもいる。そうして人間は生きているし、生き続けることができるし、そしてまた、生きてきたのである。 たとえば、暗がりに居れば、だれだって明るいところへ出ようとする。湿気てジメジメしたところであれば、自分でも意識することなく乾いて風通しのよいところへ向かう。谷底や行き止まりよりも、開けて見通しのきく、そして多少とも明るく小高い丘へ出ようとする。 |
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