index< 日誌 < c信じるもの < 21-08「錯覚4」 |
なぜにそうなるのかと言えば、それは、自分の耳や目や鼻といった感覚器官が機能しやすく、そして自分が今どういうところにいて、相手がどうなっているのか、見やすく分かりやすく、そしてさらにそれに対する対策も立てやすいからである。 逃げたり、避けたり、反撃したり、あるいはまた、食べたり寝たりしやすいからである。そうしたことを人間は、絶えず自分でも意識することなく行っているのである。これは必要なことであって、そうして人間は生き続けてきたのである。生きて行くことが出来たのである。 人間は意識と無意識、顕在と潜在、空想と現実との間は常に揺れ動いている。行ったり来たり、入り混じり、混同し、錯綜し、そしてまた入れ替わったりもしている。それは随意筋と不随意筋が訓練次第で入れ替わったりするのと同じである。 |
index< 日誌 < c信じるもの < 21-08「錯覚4」