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3、暗示。

だからまた、それらの区別を明瞭に区分けすることは、ほとんど不可能なのである。なぜなら、空想(仮定)も現実も、まったく同じものを異なる角度と、異質な次元で見ているのに過ぎないからである。

たとえば、夢の中では、間接的・暗示的に現実をより正確に反映して現れることがある。これは無意識の世界であって、そこから事実としての現実の出来事を理解しようとしているのである。直感とか第六感、衝動や暗示といったものがそうである。

こうした場合は、より非現実的で、非日常的、非常識なのであるが、しかしまた、だからこそ、固定した既成の観念や概念にとらわれることがなく、より正直で直接的に透けて見えてくる、といったことがあるのである。ただこうした場合、本人の願望や欲求が強く作用していて、迷信や、意味不明な第六感に終始することが多々あるので注意する必要がある。


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