index< 日誌 < c信じるもの < 21-09「錯覚5」 |
このような「偶然の錯覚」というのは、実のところ、人間の思考の仕方からきている。それが無関係な出来事を結び付ける錯覚だというのは誤解なのであって、人間には、そのよういしてしか世界が理解できず、そしてまた、これが人間の理解の仕方なのである。 そうやって私たち人間は、自分たちが関わり合う世界全体を、自分たちの都合に合わせて理解してきたのである。世界全体を関連づけ、つなぎ合わせて、順序づけて、それらを全体として自分の中で秩序づけてきたのである。 そして同時に不要なものを忘れ、失い、捨ててきたのである。そしてその結果が自分の中の観念の世界を作り上げたのである |
index< 日誌 < c信じるもの < 21-09「錯覚5」