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2、偶然の錯覚。


そうやって、自分自身の情緒の世界を作り上げてきたのである。実際、そうやって多くの法則や原理が発見されてきたし、抽象化といったものがなされてきたのである。

しかしまた人間は、このような「偶然の錯覚」以外に、未知のものを理解する方法といったものを持たず、知らないのである。知りようがないのである。人間は、自分が関係すること以外のことを知り得ないのである。

知る必要もなく、知る方法もないのである。そうである以上、人間は、このような「偶然の錯覚」の中で、自分を見い出して行く以外にないのである。


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