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1、近代。


それはたとえば、近代という時代がそうである。理性や効率、均一性、ランク上での上下の関係、合理性といった思考のリズムとパターンがそうなのである。それらは特殊な時代が作り出した、その時代特有の、そしてその時代でしか通用することのない特殊な考え方なのである。

近世(15世紀〜)、及びそれに続く近代国民国家(18世紀末〜)の生成と生産力の爆発的拡大、そのための資源の獲得競争といったことが重要な意味を持った、そうした時代特有の自意識なのである。

そうした状況が、それに見合う合理的な精神を求めたのである。そしてこれが、この時代の正義になったのである。このような世界にあっては、それだけがすべてであって、それだけで十分で、そしてそれだけが絶対的に正しい、そうした世界を作り出すのである。



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