index< 日誌 < av表情 < 21-12「眼をむく」


4、露骨。


自分を取り巻く現状ついて結論が出て、突然に沈思黙考から行動へ移行する直前、つまり、緊張からのその爆発、またはその解消の瞬間がそうである。大きく目を見開き周りを見渡し、その後、普段の日常へと戻ることになる。

しかし、「目を開き続ける」というのは、緊急時でなくとも危険なことでもあり、また本人にとっても疲れることなのである。だからまた、「目をむく」というのは一時的・瞬間的なのである。一時的に神経が高ぶった状態なのである。

このような身体内部の興奮した状態が、内部の血圧と血流を高進させ、そしてまた、そうしたことが身体内部と外気との最も緊密で近いところ、すなわち、眼球表面にもっとも露骨に現れてきているのである。従って、眼球表面の毛細血管は破裂寸前であり、充満した血液が毛細血管によって、白目の部分が赤く血走ったイナズマのように浮き上がった表情になっているのである。


戻る。                     続く。


index< 日誌 < av表情 < 21-12「眼をむく」