index< 日誌 < ao強制力 < 21-14「空想」 |
そしてこの素材を基にして、またこの素材を通して、現実にあり得ない非現実の空想世界が成り立ち、そして話が展開して行くのである。要するに現実の「素材」というのが空想の前提なのである。それは現実の素材がすがたカタチを変えたものなのである。 現実から切り離された、自分の観念の世界だけで、それをよみがえらせているのである。何ら現実の物的な裏付けや保証なしにである。しかしまた、だからこそそれが空想なのである。 そうした意味でこれもまた、自分たちが生きて暮らしている現実が反映されたものなのである。それは、非現実の世界と言っても、現実の世界なしには起こり得ない空想の世界なのである。 |