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精神は他に表現の方法を持たず、また、それ以外の表現の仕方を知らないのである。だからそうするしかないのである。だからまた、それを見ると、ワケのわからないもの、支離滅裂でなんら脈絡といったものをもたないもののように思えてくるのである。 錯綜し混乱した得体の知れない、なんら意味といったものを持たない夢や幻想、オバケやなにかの気配や、見まちがいや誤解、錯視や幻覚としてかたずけたり、あるいはそう思い込んだり、また、そのように思えて来たりもするのである。 それ以外の理解の仕方といったものが、自分自身の中にないのである。そうである以上、それ以外の知る方法が自分の中にないのである。だから、そうするしかないのである。そしてこれが、「限られている」という意味なのである。 だからまた、そこから出て自らを表現するということを、現実に無いものをもって行おうとしているのである。そしてそれは出来ないことなのである。それは現実に無いものを、現実の中で行おうとしているのである。だからまた「限られ」ざるを得ないのである。 |
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