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限られた現実の制約を通して、自分を表現しなければならないのである。だからまた、初めから制約されているのであって、条件づけられ、そしてまた、定められていて、方向づけられるのである。そして現実という条件のなかで、あらかじめ自分というのが規定されるのである。 現実にあるものをもって、現実の中から生み出され、カタチ作られ、そして成り立っていて、そしてまた、そこから変異または進化の方向性といったものが定められているのである。あらかじめ設定されていて、条件づけられているのである。 しかしまた、このような「限られている」ということ自体が、現実という世界にあって自分自身というものを変異させ、そして同時にまた、現実とのかかわり方を変化させて行く原因となっているのである。 そうせずに居られず、そうしてのみ、自己を保存し継続して行くことが出来るといった意味で、そうなのである。そしてまた、そうしたことが様々な生き物、そしてまた、様々な民族や国民の正義や道徳の、もの言わぬ習慣となっている。そしてこのようにして、社会のシステムが守られると共に、自分たちの安全を確かなものにする、といった意味でそうなのである。 |
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